第4回 看板・POPの効果的な使い方 「距離感」で最適なツールを使い分ける!

販促けんきゅう会

「看板やPOPを作ってもあまり見てもらえない……。」
そんなお悩みをお持ちのみなさんこんにちは!

今日は「看板・POPを作るときのコツ」についてお話をしていきたいと思います。

看板・POPは「遠・中・近」で考える

看板やPOPを作るときのポイント、それはズバリ「距離感」です。

お客さまはどのくらい離れたところにいて、そこからお店はどのように見えているのか。
「遠・中・近」の3つの距離に分けて考えることで、効果的な販促物を作ることができます。

遠距離:伝わるのは業種と店名だけ!

  • 遠距離の看板で伝えられることは、業種(+店名)だけ
  • 数百メートル離れたドライバーには商品まで認知できない

遠くからも見える看板で伝えることができるのは、業種、良くて店名までであると認識しておいてください。
運転中のドライバーには、看板の細かいところまでは読めません。

ブランド名やシンボルが世間に共通認識として浸透していれば、そこから店名や業種を判断できます。

例えばうなぎ屋さんの看板。
うなぎの「う」と書いてあるだけでも、「うなぎ屋さんが近くにあるんだ。」とすぐにわかります。
ガソリンスタンドなら、元売りマークさえ見えれば「ガソリンスタンドだ。」と気づきますよね。

ただ、頭文字や元売りマークだけでは、商品や具体的なサービスまでは伝えることはできません
ガソリンスタンドの場合、遠距離の看板で伝えられる情報はブランドだけと覚えておいてください。

中距離:0.5秒でわかる商品名を

  • 信号のない道路沿いの場合:0.5秒で認識できる商品名をアピール
  • 信号待ちで店の前に停車する場合:10秒でインプットできる情報をアピール

中距離から見える看板は、お店の立地によって2パターンに分けて考えます。

一つ目は、信号もなく、渋滞もあまり発生しない道路沿いにお店がある場合。
車はすぐにお店の前を通り過ぎてしまうため、ドライバーは一瞬こちらを見るだけです。
その間、たったの0.5秒であると言われています。

こんなときは、のぼりが活躍します。
のぼりをたくさん立てることで、時間をかけずに活気を演出でき、お店が営業中であることを伝えられます。
チラッと見ただけでもインプットできるよう、商品名やキャンペーンのお知らせを十分にアピールできるものが良いでしょう。

のぼりを使うときのポイントは、普段と違う雰囲気・常に新しいことをやっているムードを作ること。
そのためには、同じのぼりを長期間かけ続けないことです。

少なくともシーズンに1回くらいのペースで変える。
また、週末に合わせて大きなものを立てるという作戦もあります。
「何か新しいことをやっているな」と気づいてもらうために、のぼりをどんどん変えてみましょう。

二つ目は、信号待ちや渋滞でお店の前で車が停車する場合。
停車して待っている間、ドライバーが10秒程度で読むことができる内容がベストです。
信号待ちは1分くらいありますが、その中でドライバーの注意が看板に向くのはせいぜい5〜20秒くらいと考えてください。

読んだら買いたくなるように、商品名・価格・キャンペーンのお知らせ・キャッチコピーなどの情報を厳選し、短時間でインプットできる形にまとめます。

このとき、店側から反対の車線に止まっているドライバーの視点も考えます。
通勤などで行きと帰りで反対の車線を通る人も多いため、角度を変えた様々なアプローチを考えてみましょう。

近距離:理解させ、欲求を高める

  • 給油が終わるまでにかかる時間は約5分
  • 興味を引き、詳細を伝え、買いたいと思わせる

通常、お客さまが店内に滞在する時間は、接客を含めて5分くらい
この間に読めるちょっとしたものをうまく配置することで、商品やキャンペーンの詳細について効率的に宣伝できます。

近距離で見る看板・POPをデザインする時には、「かわいい」「かっこいい」「面白い」という要素を重視します。
パッと目を引き、お客さまが興味を持つもの、かつ、簡単に読めるものが良いでしょう。

コビットノズルアタッカーなど、近くで読むものほど多くの情報を書き込むことができます。
そこで、商品の売りやお得なキャンペーン・イベントなどの内容について知ってもらえるようにします。

近距離の販促物のデザインは、お客さまが実際に商品を買いたくなるものにすることがポイントです。
接客の際にクロージングを手伝うツールとしても使えるものなら、完璧です。

料金表は必要ない?

ガソリンスタンドでは、大きな料金表をよく見かけます。
わかりやすい価格表示はもちろん大切ですが、それだけで買いたいと思わせることは難しいでしょう。

料金表については、A4サイズ・はがきサイズくらいの小さいもので良いのです。
計量器の近くに置き、他のお客さまと不公平がなく料金が決まっているとわかりさえすればOKなのです。

例えば、店頭に大きくラーメンの料金表が出ているラーメン屋さんはほとんどありません。

ラーメン屋さんの看板は、どんな味なのかとか、こだわりや店主の想いなどがたくさん書いてあることがありますよね。
しかし、これをしっかり読んでいるお客さんはほとんどいません。
中身の理解はしていなくても、その文字のデザインやレイアウトで「なんとなくおいしそう」と思わせることに成功しているのです。

みなさんも、広告やCMのインパクトやイメージだけで、何かを欲しくなったことはありませんか?
消費者は、文字による情報よりも、販促物の全体的な印象で買うかどうかを決めているのです。

ガソリンスタンド内の看板やPOPについても、同じことが言えます。
インパクトのあるデザインやキャッチフレーズで、まずはお客さまに見てもらう。
その上で、「このお店なら安心だ」「スタッフが優しそう」と好感を持ってもらえるよう、イメージでこれを表現します。

こちらが伝えたいことを、お客様が「なんとなく」感じ取れるような販促物を作ることがポイントです。
詳しく説明をしなくても、「一度行ってみようかな」「ちょっと買ってみようかな」と思わせることができるのです。

「野立て看板」で、認知度アップ

郊外の立地であるために車がお店の前を通り過ぎてしまう場合、「野立て看板」を使ってみましょう。
お店の手前の信号の近くや渋滞が発生しやすい場所に、「私たちのお店はこれが得意です」と書いた看板を立てておくことで、お店のことを知ってもらえます。
「次に行ってみようかな」、「次の車検のときは、あのお店にも聞いてみようかな」と記憶に残すのに有効です。

国道や県道の交通量は非常に多く、国道では年間数百万台、県道のレベルでも年間100万台以上の車が通ります。
これだけ多くのドライバーに効率良く宣伝できる方法は、他にはなかなかありません。
多少の経費はかかりますが、集客に困っているならば自信を持っておすすめできる方法です。

まとめ

看板やPOPは、遠距離・中距離・近距離の3通りに分けて考えるというお話でした。
販促物を使う時には、どの距離から、どのような状況で見られるものか、お客さんの視点を意識して設置しましょう。

  • 遠距離…業種と店名に気づいてもらう
    ガソリンスタンドの場合は元売マーク
  • 中距離…お客さまがお店の前を通る、0.5秒が勝負
    お店の前に停車する場合、10秒で興味を持ってもらう
  • 近距離…商品についてアピールし、買いたいという欲求を喚起
    料金表だけにならないこともポイント
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