販促物のデザインに悩めるみなさんこんにちは!
販促物のデザインで悩むことのひとつ、それはフォント選び。
同じことを書いてもフォント(書体)一つでガラッと印象が変わるのです。
今日は、「フォントが持つ効果と使い分け方」について、お話をします。
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フォントの基本!ゴシック体と明朝体の使い分け
- ゴシック体は視認性が高く、エネルギッシュ。
- 明朝体は上品で美しく、穏やかで本質的。
フォントはゴシック体と明朝体の2つに大きく分けられます。
更にゴシック体は、角ゴシック・丸ゴシック・ポップ書体の3つに分けられます。
他にも手書きの筆文字など、日本語ならではのいろいろな表現方法がありますが、基本的にはゴシック体と明朝体を使い分けます。
ゴシック体:視認性バツグン!販促物の基本のフォント
ゴシック体は読みやすくエネルギッシュなフォントであるため、「注意喚起(Attention)」の効果が高く、遠距離・中距離の看板や、チラシ・カード・ハガキなどの作成に向いています。
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ガソリンスタンドの場合、看板やPOPの多くは離れた場所から見られます。
活気も同時にアピールできるため、ほとんどの販促物はゴシック体でOKと考えて良いでしょう。
明朝体:誠実な思いを伝えるフォント
明朝体は、文字が持つ意味を感覚的に伝えることができる、美しくて優れたフォントです。
例えばこの、「愛」という漢字。
ゴシック体と明朝体で比較してみると、明朝体で書かれた「愛」のほうが、愛があふれている感じがしませんか。
漢字はひとつひとつに意味を持たせて作られているため、文字だけでも意思が伝わるのです。
なので、商品の本質や性能、自分たちの誠実な思いをきちんと伝えたいときには、明朝体を使うことをおすすめします。
ポップ書体:安易に使うのは危険!
ポップ書体はとても使いやすく、どんなデザインにも合うフォントですが、使いどころによっては売れるものまで売れなくなってしまう危険性を持っています。
4種類のフォントで某高級腕時計の商品名を表現しましたが、高級腕時計の本質をうまく表現できているものはどれでしょうか。
ポップ書体で作ったものは少し嘘くさく、高価な時計のイメージにはふさわしくありません。
ガソリンスタンドの場合も、商品によっては「安全・安心」というイメージを損ねないフォントを選ぶ必要があります。
せっかく良い商品を揃えても、フォントが適切でないために信頼されないのはもったいないですよね。
商品の価格や質感・伝えたいメッセージに対して、このフォントはふさわしいかどうか、チェックすることが大切です。
手書きPOP:どのフォントも手書きには敵わない!?
手書きPOPには、ポップ書体とはまた違った、デザイン会社の販促物でも勝てないような大きな魅力があります。
心がこもった可愛らしいPOPは読みたくなりますし、たくさん置くと親しみやすい雰囲気の売り場を作ることができます。
「このお店で何か買いたいな」「温かい雰囲気のお店だな」と、お客さまに感じてもらえるでしょう。
ただし、ポップ書体と同様で、手書きPOPも高額の商品の宣伝には向きません。
ロレックスの高級感を手書きで表現することは、非常に難しいことなのです。
また、手書きPOPには「賞味期限」があります。
例えば、段ボールに油性マジックで簡単に書いたPOPは、「今だけですよ」「早くしないと売り切れちゃいますよ」と言ったメッセージを伝える場合にとても効果的です。
しかし、それをずっと使っていた場合、お客さまからはどう見えるでしょう。
「値札さえも段ボールにしか書かないのか」「商品の管理は大丈夫かな」と、不安になりませんか?
「賞味期限」があるPOPは定期的に替えて、いつも新鮮な売り場を作りましょう。
まとめ
今日は、フォントの持つ効果と使い分けについてのお話でした。
- ゴシック体:視認性が高く、エネルギッシュなフォント。基本はこれでOK。
- 明朝体:美しく穏やかに文字の意味を表現できるフォント。高級感や信頼感を持たせるのに効果的。
- ポップ書体:使いやすいが、使いどころによっては安っぽいイメージになる。安心感・信頼感を表現するには向かない。
- 手書きPOP:手書きならではの温かさがあり、読まれやすい。賞味期限に注意。
私たちGRIT!は、「ラブレターの代筆屋」でありたいと考えています。
商品特性や企画内容に合わせたフォント作りやデザイン、カラーリングなど、ひとつひとつこだわって作らせていただいています。
「伝わりやすい」「買いたくなる」販促ツールのノウハウを、これからもどんどん公開しますのでお楽しみに!