
ガソリンスタンドでは、レギュラー・ハイオクと並ぶ「軽油」。
無色透明〜薄い黄色ですが、無色透明の灯油などと区別をするために、エメラルドグリーンに着色されている場合もあります。
給油ノズルの緑色と同じですね。(ちなみにノズルの色は消防法で決まっているんです。)
軽油とガソリンの違いは「沸点」。
軽油の沸点は240℃~350℃、ガソリンの沸点は30℃~180℃です。
この沸点の違いにより、原油から留出されます。
また、軽油はガソリンよりも高出力で熱効率が良いという特徴があります。
そのため、軽油の95%はディーゼルエンジンの燃料として消費され、荷重の重いバスやトラック、ダンプカーなどに使われています。
税金が安いため、自家用車でも多く搭載されるようになりました。
軽油は沸点が高く、高温高圧下でよく燃える一方で、低温に弱いとされています。
ゆえに、軽油は凍結温度の違いによって、特1号、1号、2号、3号、特3号の5種類に分類されています。
凍結温度の高い特1号、1号は夏場に、それよりも凍結温度の低い2号は冬季、3号、特3号は寒冷地仕様として、季節や地域によって使い分けられているのです。
「軽自動車に誤って軽油を入れてしまった」というエピソードもよく聞きますね。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンは、燃焼の仕組みが全く違います。
ガソリン車に軽油、またはディーゼル車にガソリンを入れると正常に動作しません。
ガソリン車に軽油を入れてしまった場合は、エンジンが止まってしまい、洗浄やプラグの交換などが必要になります。
更に深刻なのが、ディーゼル車にガソリンを入れてしまった場合で、燃料の噴射ノズルが故障して多額の修理代がかかってしまいます。
どちらにしても、エンジンをかける前であれば事態は深刻化せずに済みます。
