
車のコーティングとは、車の塗装の上に保護皮膜を張ること。
車を見た目のツヤはもちろん、汚れからボディを守り、汚れを落ちやすくする効果があります。
コーティングに対しての考え方は、やって当たり前と思っている人から、こまめに洗車すれば必要ないと考える人、高級品のイメージを持っている人まで様々です。
SS側に必要なのは、正しくコーティングの有用性を解説した上で、お客さまにピッタリなコーティングを提案すること。
洗車の頻度を下げたい、長持ちするコーティングがいい、安ければ何でもいい……お客さまによって車との付き合い方は違うので、一辺倒な売り方はNG!です。
ではコーティングの種類について見ていきましょう。
ワックス(油脂系コーティング):
持続期間は1ヶ月。
安価ではあるものの、耐久性・耐熱性に乏しく、こまめな手入れが必要です。
また、主成分が油脂であることから、汚れや水垢、窓ガラスの油膜の元になることも。
最近のSSではコーティングメニューには含まれておらず、おすすめする機会も少なくなってきました。
ポリマーコーティング(樹脂系コーティング):
持続期間は3ヶ月間。
ワックス以上の耐久性で、短時間で施工できるのが特徴です。
コーティングの中でも安価なため、初めての方にもおすすめしやすいですね。
有機物のため劣化しやすく、洗車でも落ちていってしまうため定期的にメンテナンスが必要です。
ガラス系コーティング:
持続期間は6ヶ月〜1年。
ガラス繊維を含んだコーティングです。
汚れだけでなく傷からも守ることができるのがガラス系コーティングの強み。
ボディに自然なツヤ・光沢を与えてくれます。
とはいえ、定期的な洗車は必要です。
ガラスコーティング:
持続期間は3〜5年。
100%ガラス成分の最高品質のコーティングです。
9Hなど高い硬度に仕上がるものもあります。
高価なことも特徴のひとつですが、最高級の輝きと持続時間が長期にわたるのが魅力です。
メンテナンスなしでもガラス被膜の維持はできますが、やはり洗車は必要。
しかし、少しの汚れなら水洗いで済んだり、日々の手間・出費は抑えられます。
メンテナンスいらずのコーティングというのは存在しません。
その代わり、軽い洗車で汚れが落ちるようになるので、日々の洗車のコストと手間暇が抑えられるのが大きなメリットです。
どのコーティングを選ぶべきかはお客さまのカーライフスタイルによって異なります。
お客さまに「これって本当に必要だったのかな…?」というモヤモヤを残さない、選択の余地与える説明が必要です。
メンテナンスが必要ということは、定期的にメンテナンスに通いたいお店として選んでもらうことがカギになります。
自分のカーライフスタイル合ったコーティングを提案してくれて、「このお店なら・このスタッフさんならお任せしたい!」と思える提案を目指したいですね。
