
ATFは、オートマチック・トランスミッション・フルード(Automatic transmission fluid)の頭文字を取ったもので、オートマオイル、ATフルードとも呼ばれるオイルの一種です。
エンジンオイルやデフオイルは潤滑油に分類されますが、ATFは作動油に分類されます。
その役割は、エンジンの動力伝達、AT内部の潤滑、各部作動のための油圧発生や伝達、シフト制御、冷却、洗浄など多岐にわたります。
ちなみに、エンジンオイルとの区別のために赤色(緑や青、薄い緑の場合も)に着色されています。
▼エンジンオイルについてはコチラ

ATFといえば、一番よく言われるのが「本当に交換する必要があるの?」という一言。
ATFをの劣化は遅く、重要かつデリケートな箇所であるため、「交換しなくてもよい」説や「交換をするとかえって壊れやすくなる」説があるのが現状です。
しかし、最近では自動車メーカーが10万km程度での交換を推奨しています。
(中でも取説に表記がなく、交換しないほうがいい車もありますが)
シビアコンディションではより早めが推奨です。
長い間交換せずにいると、発進や加速性能の悪化、変速ショックが大きくなる、燃費の低下の原因となります。
昔々、よく壊れていた時は、抜き方と入れ方に問題があったのですが、
時代は進んで、圧送式のコンピューター制御が一般的になってからは壊れる可能性は格段に低くなりました。
「交換をするとかえって壊れやすくなる」説に関しては、長らく交換していない場合にATF交換をすると、AT内部に付着したスラッジが剥がれて詰まることから、かえって不具合が出やすくなることが原因です。
ちなみに、SS業界で言われているのは2万kmごと。
もちろんこまめに換えた方がモアベターなのです。
