
近年、パンク率は増加の傾向にあるのをご存知ですか?
特に、高速道路でのJAFへの救援要請件数の3分の1がタイヤ関連だそうです。
さて、パンクの原因というのは、主に以下の通り。
・タイヤのゴムの劣化・寿命
・空気圧不足
・走行中に釘などの異物が刺さる
・サイドウォールを縁石等に擦って傷つく
・ホイールのリムの変形・劣化
・故意によるいたずら
この中でも特に増加しているのは、空気圧不足によるパンク。
街を走る車の4割が空気圧不足という調査結果もあります。
これは、SSのセルフ化に伴い、空気圧やタイヤの劣化をチェックする機会が減ったことが一因と考えられます。
▼空気圧について詳しくはコチラ

また、車の高性能化に伴い、ゴムの薄い扁平タイヤが増えていることも原因のひとつと言えます。
正常時も薄く空気が少ないため、見た目からパンクや空気圧低下に気づきにくいのです。
燃費の向上により、SSに行く機会自体も減ってきています。
また、カーケアへの意識も低下している傾向に。
自分の手で洗車することも少なくなり、車の状態を気にかける機会も減っているんです。
更に、現代の車は壊れにくくなっているため、「気にかける必要がない」という認識さえあります。
若者の車離れと言われているように、車はあくまで移動手段、こだわりがないという人も増加しているように感じますよね。
スペアタイヤじゃなくて応急パンク修理キットが搭載されている車が増えていますが、使い方を正しく理解していない人が多いのも現状。
(ちなみに軽量化による燃費向上を狙ってスペアタイヤレスが進んでいるのです)
便利な半面、デメリットも様々。
あくまで応急処置なので、その後普通に走れるわけではないこと、使うとパンク修理に手間がかかる(修理工賃が高くなる)こと、新たな修理剤も安価ではないこと…など、使わないに越したことはありません。
やはり日頃の点検、そして異常を見つけたらすぐ連絡してもらえる信頼関係の構築がお互いにとってWin-Winなのです。
自粛期間で運転機会も減っているけど、乗らなくても劣化するのがタイヤ。
命を乗せるタイヤには特に慎重に、声かけと販促で定期的な点検・メンテナンスを促し、事故を減らしていきたいですね。
